初代バーナ猫?の右近(左)と左近(右)鳥猫?です。

洋風の服を着させるつもりが、和服になりました。

きつい目だね〜と、姉に言われたやつらです。 ・・・・・いいんです!!猫?だから!!

ご主人は、領主【雅】と将来の領主【静】

代々領主に使えている守り猫鳥。



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昼下がり、春のやさしい光が庭の木々を照らす。

今日は、将来の領主がここの領土の守り鳥猫である右近と左近に初めて顔見せをする日だ。

連れてこられた将来新しい領主になる少年は、おぼつかない足取りで、不機嫌な面構えで地面に胡坐をかいている右近と、穏やかに微笑んでいる左近の下へ歩み寄る。

何をするのかと、右近、左近、父親である雅が見守っていると、静は、右近左近の前に立ち止まる。

「・・・・・・・・・・」×3

「とりしゃん!!ねこしゃん!!」

「いて!!何しやがるてめー!!」

今度の可愛い領主は、右近耳と左近の翼をむずりとつかみ満面の笑みを向ける。
右近は、敏感な耳への容赦のない仕打ちに叫び、左近は、さほど痛みを感じない為、穏やかにどうしたものかと苦笑している。

「お前!!子育ての仕方間違えてるぞ!!初対面の奴にこの警戒のなさはなんなんだ!!」

猫のように、静の首ねっこを捕まえ右近は静に怒鳴る。

「仮にも、領主の息子なんだから警戒をもて!!」

一応心配しての一言だろうが、右近の言い方は乱暴で普通の子供では泣いてしまいそうな一言を、きょとんと聞いている。

「俺の息子は、可愛いだろ?」

当の領主雅は、右近の罵声を領主は無視をし、親ばかな発言を満面の笑みで返す。

可愛い領主は、右近に小脇にかかえられ、遊んでもらっていると思っているのかキャッキャいいながら手足をばたつかせ喜んでいる。

雅は、その様子を怒るでもなく、腕を組みながらうんうんとうなずいている。

左近は、そんな様子を見ながら、ふっとこの領主の幼い時を懐かしそうに思い出す。

はじめて、雅が前領主と連れてこられたときも、やはり「とりしゃーん」と言いながら二人の翼をむずりと、むしりとったのだ。

思わずそれを思い出し口元がほころんでしまう。

「本当、昔のあなたを見ているようですよ。まぁ、あなたの方が容赦はなかったですが・・・」

「翼をむしりとられましたからね・・・あれは、痛かった・・・」と、意地悪そうに付け加える。

「それに、雅はもう少し警戒心があったぞ。」

「そうそう、右近に怒鳴られて泣いてましたものねぇ〜確か1週間は、警戒して右近に近づきませんでしたものね。」

「だから、この子は貴重ですよ。どうやら、右近が気に入ったらしい。」

相変わらず、右近は静を小脇に抱えぐっと黙り込むと罰の悪そうな顔をした。

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2005/5/19up

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