二代目代バーナ猫のブルーです。
でも、こっちでは白猫さん。
元は、バナー猫だったのですが、黒猫堂で白猫はないか・・・と思いバナーは急遽黒に変更しました。
でも、この子のイメージはあくまでも白です。
まぁ、バナーの時は、毛がすすけてるという事でお気になさらずに・・・・
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「いい品だ。最近のお前の作品、評判がいいぞ」
「ありがとうございます。最近デザインは、葉に任せてますから、葉のおかげですね。」
店主の賛辞にブルーは嬉しそうに微笑み、家でまっている恋人を思い浮かべる。
ブルーは、もともと銀細工職人で、アクセサリーや依頼に応じて様々なものと作っては、この店に収めている。
もともと、品物はわるくなく固定の客も居るのだが、
最近できた恋人にデザインを任せるようになってからは温かみを感じると評判がでている。
作品は、作るものの気持ちを映す鏡みたいなものだから、ブルーの作品が温かいと言われるのは、
ブルー自身が穏やかなやさしい気持ちを常にもっているせいではないかと店主は感じていた。
まぁ、店主としては恋人が男であろうと、品物の評判がよく売れがよければ、店は儲かるしねがったりだった。
この際、恋人が女でない事なんてたいした問題ではない。自分にも害はないし・・・。
愛妻と子供達が路頭に迷わないよう品物が売れれば万々歳だ。
そんなこんなで、店主は品物を見定めながらブルーの髪に目を留める。
「今日はみつあみかい?」
ブルーの髪は金髪で太陽の光を浴びると金糸の様にキラキラと美しい。
瞳も碧で白い肌とくれば、まるで人形のようにも感じる。
子供達は絵本で見る天使様のようだとはしゃいでいた。
まぁ、次の日ツインテールで来た際には子供達もあんぐりと口を開いていたが・・・・。
毎回会うたびに色々な髪型になっている。
でも、本人は気にしていないようだが、冗談抜きにツインテールでこられた際はどうしようかとおもったものだ。
変人だとはおもっていたが変態だったのか・・・と思い、長い付き合いの手前説教をしてやろうか本気で悩んでいた。
訳を聞くと葉がまじめな髪型にすると悪い虫がつきそうだから早いうちから摘み取るとかなんとかいってさせられた、とか言っていた。
俺の子供達は悪い虫か!!と、突っ込みたかったが、
パパよりブルーの方がいい!!と、子供達に言われるよりもいいかと思い容認する事にした。
「相変わらず、葉がセットしているのか?」
「えぇ、私の髪をいじらせないとその日は口も聞いてくれないもので・・・。」
ブルーはみつあみの髪先をもつと複雑な顔をしている。
「?どうかしたのか?」
「でも、髪切ろうかと思いまして・・・」
それは賭けに出るなぁと、内心店主は感心する。
なぜなら、 昔、葉になんでブルーと恋人になったかを聞いた事があった。
すると葉は、「俺ブルーの髪がすきなんだ。この金糸のような長い髪で遊ぶのが俺の生きがい。」と答え、
「ブルーが髪だけですか?」と、複雑な顔をしていたのを思い出す。
そんな葉が髪を切る事を許すのか
店主がぐるぐると心配していると、ブルーが口を開く。
「葉が、一日中触って遊んでいるもので・・・仕事にならないんです。」
なるほど、確かに一日中子猫のように髪で遊ばれていては仕事にならないだろう。
「・・・あいつ長髪好きだもんね・・・」
「そうですね・・・・」
やはり複雑な顔でブルーは肯定している。
どうやら、葉が好きなのは自分の髪だけではないかと思っているような表情で店主は内心動揺する。
「おい、勘違いするなよ。あいつはちゃんとお前の事が好きだぞ?」
「・・・えぇ、わかってます。私も愛してますから。」
店主の心配をさらりと笑顔とのろけで返す。
「・・・ご馳走様。」
お前みたいなタイプは、普段飄々としているが、溜め込みすぎると爆発するタイプだから、心配してやったのに損したぜ・・・・
ぶつぶつと悪態をつきながら店主は奥へと商品をしまい、代金を渡す。
「切るときは、ここに来な。俺が切ってやるよ。」
「・・・・・」
ブルーは笑顔を一転し、疑いの眼差しを店主に向ける。
「なんだその目は・・・こう見えて美容師だったときもあるから安心しろ。」
「失礼しました。その時はお願いします。」
ブルーはそういうと店を後にし、恋人の待つ家に足早に帰っていった。
みつあみが太陽の光に浴びて美しく輝いていた。
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余談:この子は攻めです。
2005/10/1up
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